【社員研修】Fusion360講習会
9/23(金)にYOKOITOさんに3D CAD/CAM/CAE ツール、Fusion360の講習を受けにいってまいりました。
会場はYOKOITOさんが入居されている、京町家をリノベーションした工房付きシェアスペース「N5.5(エヌゴウテンゴ)」(10/1(土)オープン)内の工房スペース。
古い京町家のなかにハイテク感あふれる3Dプリンタやレーザーカッター、CNCフライスなどが置いてあり、ふすまが一面ホワイトボードになっている面白スペースでした。
講師をしてくださったのはフリーランスで研究開発をされている足立 正さん。元は国内最大手某家電メーカーに勤務されていたそうです。
家電メーカーでのお仕事内容などを交えつつ3Dモデリング、デジタルファブリケーション界隈などについてお話を伺い、「ほへー」となったところから講習スタート。
講習の時間中に3Dプリンタでの出力の実演もしていただきました。
今回教えていただいたAutodesk fusion360は
“今までにない3D CAD/CAM/CAE ツールです。製品開発に必要な全てのプロセスを、クラウド上のプラットフォームで繋ぐことができます”
http://www.autodesk.co.jp/products/fusion-360/overview
だそうで、データをクラウドに保存して、他の人と一緒に編集したり、クラウド上で画像などにレンダリングしたりといったことができます。
しかも非営利・趣味用途であれば無料で使いつづけることができるのです!
(fusion360の操作画面。操作に必要なものほとんどにアイコンがついていて、慣れればすごく使いやすい雰囲気です)
3DCGについてほとんどファーストコンタクトだったのですが、足立さんの丁寧な教え方もあり、最終的に3時間で某携帯電話会社のwifiルーターの3DCADデータを作成することができました。
3Dモデルを作るための2Dでの図形の描き方という基礎の基礎からはじまり、構造を作る上で重要な図形に拘束をかけるということや、平面から図形を押し出して立体にするといったことを教わり、すべてに「ほへー」となりながら勉強できました。
(画像データとして出力したり)
(3Dデータをwebに埋め込んだりできます)
3DCADということで、とっても難しいんだろなと思っていましたが、ひとつひとつの作業を区切りをつけたり系統立ててやりさえすれば、ものすごい速さで折り目正しい立体物が作れて、そんなに怯えるほどのことでもないのかな?と思いました。
(この形状のカドをとりたいと思ったら一瞬にして)
(こう。自力で削ると大変)
あと、デザインチームで盛り上がったのがこのfusion360というソフトの作業履歴のありようで、写真の一番下にアイコンがならんでる部分が履歴をあらわしており、すべての工程に戻って作業でき、最新の形状に反映させるという機能でした。いろいろ試しながら「デザイン系ソフトにもこの機能が欲しいね」なんて話してました。
そうして最後に3Dプリンタで出力し終わったスマートフォン置きをお土産にいただき、「出産祝いを」とか、「スタインバーガーのパーツが」などと3Dファブリケーションとともにある未来への夢に胸を膨らませながら帰路についたのでした。
デジタル系制作会社に属し、「ファブラボ京都にけっこうできてきてるなー」とか、「3Dプリンタどんどん値段下がってるなー」などと思いつつも、デジタルファブリケーションにはまだだいぶ心理的に距離があるのかなと思っていましたが、今回無料の3Dモデリングソフトをかじったことで、ぐっと親近感がわきました。
何でもひとかじりさえすれば次に踏み出せる気になるということがわかり、大変勉強になる講習会でした。
YOKOITOの中島さん、足立さんありがとうございました!
株式会社 YOKOITO
住所:〒600-8188 京都府京都市下京区東洞院通五条下ル和泉町529
TEL:050-3754-1803
WEBサイト:http://yokoito.co.jp/
下川